こんにちは、Miyabiだ。

ゴールデンウイーク期間に新宿で個展をするので、今回はそのお知らせをしたいと思う。

LGBTQ+と人間全体とを繋げたい

2月からスタートして、3回目の個展だね。

「とりあえず制作の体力をつけるために3回続けて個展をしよう!」と、2022年の2月から個展をやってきた。

前回の展示

前回は代官山で「鏡」をテーマに展示をした。

トランスジェンダーにとって鏡ってなんかすごく怖いモノだと思う。

というか、僕がそうだった。

「自分」と思える姿が、鏡には全く映らないからだ。

トランスジェンダーは、生まれた身体の性別と性自認が一致していない状態の人をいうよ。
鏡には見た目しか映らないから、特に性同一性障害の場合は苦痛になってしまうんだ。

そこから性同一性障害の診断をもらったり、ホルモン治療を始めたりして、現在では鏡を以前ほどは嫌悪しなくなった。

同時に、作品でも「自画像を描こう」と思えるようになったのだ。

自画像も鏡と同じで、「自分の見た目」だけが主になる。

が、鏡と違うのは「自分の思う見た目」に変換できるところだ。

自画像を作品制作の主題としてずっと制作しているが、これはある意味、自己肯定ができるようになるためのリハビリでもあった。

そこから「自画像を描くのと鏡を見るのって似ているな」と逆輸入的に、展示テーマを鏡にしてみたのだった。

自画像と、トランスジェンダーと、人間存在の関係

僕が作品制作を始めたきっかけは、

トランスジェンダーが人間存在であることを知ってほしい

トランスジェンダーの誤解をときたい

「僕のトランスジェンダー経験を通した作品をつくることによって、(トランスジェンダーであってもなくても)存在っていう大きな範囲に「くくり」を推し拡げて把握してみたら、明日も生きれるんじゃない?

って思いがあったからだ。

なんならこのブログサイトも同じ思いからできている。

初回・2回目の展示では「人間存在」「記憶として認識があれば、その人は存在する」みたいに、非常に大きい範囲を元に作った作品が多くなった。

今回はその大きい範囲もありながら、「トランスジェンダー」「日本人」みたいに小さな範囲も見いだせるような、そんな展示にしたいと思っている。

大きい範囲だと「人間は」「自然は」と広い視野で見れるけど「男って」「女って」と固定概念に縛られたりしちゃうかも。
小さい範囲だと「トランスジェンダーは」「日本人は」って個々のことに目を向けられるけど「それ以外は知らん!!」って排他的になっちゃうかも。

この2つの範囲の良い特徴を使っていきたいね。

「circle」展・情報

今回の展示の情報をお伝えしたい。

会期2022年4月29日(金)~5月4日(水)
時間12:00~20:00 ※最終日は17:00まで
場所新宿眼科画廊・スペースM (東京都新宿区新宿5-18-11)

展示テーマは「関係」。

関係は人との繋がりのこともあるし、過去の自分との時間的な繋がりのことでもある。

過去の自分。

これもトランスジェンダー経験から、カミングアウト前の自分とカミングアウト後の自分っていう全く別人であり、そして同一人物であるという、自己認識のねじれから出てきたテーマだ。

そしてこれは、LGBTQ+以外でも当てはまることではないだろうか?

以前の自分だと考えもしなかった自分に現在はなっている。

昔に努力したことが、当時は実らなかったが、巡り巡って全く別のことに繋がってきた。

建前と本音。

こんな感じで大きい範囲と小さい範囲を繋げられる作品になればいいなと思っている。