こんにちは、Miyabiだ。

3月の末から個展を開催する。

前回に引き続き、2回目の展示だ。

LGBTQ+・セクシュアリティをきっかけに、存在について考えられる展示にしたいね。

自己紹介をできる世界

前回の展示

↑「記憶の薄れと存在」をテーマに制作した油彩画と、それを元にさらに抽象化して要素を抽出し、在廊中に制作したドローイング作品

ただいま、2月・3~4月・4~5月の3回構成で、LGBTQ+や人間存在についてをテーマにした展示を企画している。

この間やった第一回目の展示について、終わった今振り返ってみると、「自己紹介」というキーワードが浮かんだ。

「自己紹介」……初めての展示だったからかな?

それも大いにある。

だがもう1つ、僕はこのブログを作った最初のきっかけが、

「セクシュアリティがマイノリティとかマジョリティとか関係なく、国籍も出身も、全部関係なく、自分について普通に自己紹介できる世の中になってほしい」

というものだったのだ。

これはブログであれ、絵であれ、展示であれ、僕の作品全部に共通することだ。

↑小部屋を使ったインスタレーション。自分の中や身の回りの輪郭を拾い集めて、小宇宙空間を作って、それに対峙する作品。

実際に展示中に、作品をきっかけにお話してくださる方が多くてありがたかった。

第二回目の展示は?

1回目が「実在の証明?」というタイトルで、自己紹介だった。

アート的な面から考えると、実際に空間に展示するわけで

  • 会場の平面図だけからは分からない「何cm空けたらどんな見栄えになるか」などの把握
  • 空間展示であるインスタレーションを実際に作ってみた実績

この2点を得ることができた。

2回目となる3月末からの展示では、この自己紹介を拡大したい

拡大?

観た人が僕の自己紹介のみではなく、自分自身の自己紹介も受ける、そんな感覚になるようにしたいと思っている。

LGBTQ+は「マイノリティ」とされているが、例えばトランスジェンダーのコミュニティに行くと、そこではトランスジェンダーがマジョリティとなる

「シスジェンダーがマイノリティ」という逆転現象が起こるのだ。

同じように、日本で日本人はマジョリティだけども、一歩日本を出ると、日本人はとたんにマイノリティとなる。

人種的にもアジア系は日本ではマジョリティだが、世界的にマイノリティだ。

1つはこのマジョリティとマイノリティの逆転が起こることが、実はしょっちゅうだということ。

もう1つは、「自分は自分」と思ってはいても、生まれてから現在に至るまで、色んな人の影響を受けていること。

実際に出会った人、常に一緒にいる人、1度だけ会った人、読んだ本、観た映画、などなど。

多くの他人が集まって「自分」が形成されているのだ。

こんな意味合いで、「自己紹介を拡大する」のを目指して、タイトルを「あなたは誰?ー鏡面ー」とした。

「あなたは誰?ー鏡面ー」展・情報

展示情報をお伝えしたい。

会期2022年3月31日(木)~4月6日(水)
時間12:00~19:00 ※最終日は17:00まで
場所ギャラリー懐美館・代官山(東京都渋谷区恵比寿西1丁目31-14グリーンマンション1F)

展示テーマは「鏡」

鏡を通して「自分と他者」「自分の中に他者が混在しているのではないか」といった考えを元に作品を展示・販売する。

多様性という言葉は、自分の外側にのみ求めがちだ。

が、実は自分の中にも多様性は見いだせるのではないか。

こんな仮説から、ただいま絶賛制作中である。

新年度が始まる頃だし、自分を見つめ直すのも良いかもね!

僕は終日在廊する予定なので、遊びにきてくれたら嬉しい。

よろしくね!