
こんにちは、Miyabiだ。
「胸をつぶしたい…」
生まれた体が女性の方でこう思っている人はいないだろうか?
僕はトランスジェンダー男性で胸を取る手術はしていないなので、普段から胸を潰して生活している。
他にもXジェンダーやノンバイナリーの方、女性で中性的なファッションをしたい方なども、普段から胸を潰して生活したいと考える人もいるのではないだろうか。
今回は胸を普段の生活から潰すこと、実際の男性の胸の形状についてお話していこう。
目次
胸を潰す方法・3選

「普段から」というと、男装などのパフォーマンスではなくても、学校や仕事、家の中、食材の買い物、散歩などの時間も含む。
つまり胸を潰す期間は1日中、ということだ。
胸を潰す方法はどれくらい潰れれば満足か、元の胸の大きさによっていくつか種類がある。
方法によって楽さ・辛さが違う。
ここで胸を潰す方法を3つご紹介しよう。
1,何もつけない

元の胸がそんなに大きくない場合、ブラジャーなどをつけないことで解決する。
無理に潰すよりも断然楽で苦しくない。
僕は元々そんなに大きくなく、心の性別が男性なので「貧乳~」とブラジャーを付けていた学生時代に友人にからかわれていたくらいなのだが、
「じゃあ何もつけなかったら体も男性になれる!」と隠れて喜んでいたことから、家にいるときやコンビニに行くときは何もつけないことを選択している。
とはいえデメリットもある。
まず、胸がそこそこ以上の大きさ方が使えない手ということだ。
また、どの大きさでも厚着でないと使えない。薄着だと透けたりシルエットが浮かんだりして危険だ。
性自認が女性の場合、胸は大切なアイデンティティだと思うので「将来垂れたら嫌だ」と考えている方にもノーブラはおすすめできない。
ただ、楽さなら1番だ。
人に会わない・1人でコンビニに行くくらいだったら、これでも良いのではないだろうか。
2,和装用ブラジャー・ノンワイヤーブラ

着物を着るとき、帯に胸が乗らないようにするのが和装用ブラジャーだ。
寄せて・上げての逆と思えば分かりやすい。
これをつけるとボリュームダウンすることができる。
それにブラジャーなので、ノーブラのときのような透ける・シルエットが見えるといった危険はない。
見てみると、女性の男装コスプレイヤーの方も和装用ブラジャーで胸を潰している方もいるようで、クオリティも良さそうだ。

もう1つ、中性的なファッションをしたい方に向いているものがノンワイヤーブラだ。
これは女性用ブラジャーなので「胸を潰す」目的から見ると満足できないが、「胸を目立たなくさせる」目的には叶うものといえる。
FTM(生まれた体が女性、心の性別が男性の人)などで「胸があること自体無いことにしたい」という場合は不十分だが、「胸があること自体は嫌ではない」という場合はノンワイヤーブラから始めてみてはいかがだろうか。
3,なべシャツ

胸を潰すアイテムの横綱、なべシャツ。
FTMなど「完全に胸板にしたい」という方はなべシャツ1択だろう。
タンクトップ型やブラトップ型があり、ここまででご紹介した方法の中で1番強力に胸を潰してくれる。
胸オペ(FTMが胸を取る手術)をしていないFTMや、男装コスプレイヤーの方が「男性の胴体に見える」ということから愛用している人が多い。
僕も人に会うときや出かけるときはなべシャツをつける。
だがこれもまたデメリットがある。
強力に締めるので元のサイズの大きい方はかなり苦しくなることだ。
また、大きくない僕も、その締め付け力からつけた日は肩こりが起こってしまう。
クオリティはなべシャツが1番良い。
肩こりや苦しいのが嫌なら、他にもテーピングなどの方法があるようだ。
性自認が女性であれば、サイズダウンして見せるために作られた女性用ブラジャーもあるようなので、そちらも試してみると良いかもしれない。
クオリティを求める注意点

FTMで体を男性にしたい場合、女性の胸が自分に付いていることのコンプレックスで「平らにしなくては…」とクオリティを重視する方も多い。
元が丸いので、少しでも丸みを感じると「ダメだ、もっと締めなきゃ」と感じてしまう。
実際なべシャツであっても横から見ると少しふくらみが出てくるものだ。
ここで画家でもある僕が言いたいのは、真っ平=男性の胸ではない、ということだ。
絵を描くために男性モデルを見たり、解剖学をやったりすると分かるのだが、男性の胸もなだらかにふくらんでいる。

これは筋肉質な男性だけでなく、スレンダーな男性も同じだ。
みぞおちに繋がるいわゆる「谷間」は人間の体でも贅肉の付きにくいパーツであり、胸は男女問わず脂肪が付きやすいパーツだ。
なので、男女や胸の大小問わず、谷間から外側に向かって胸は盛り上がって見えるのだ。
「真っ平じゃないから男性の胸じゃない!」と完璧を目指すと男性の胸の形を通り越して、ただただ締め付けに苦しい思いをするだけになってしまう。
潰すのが苦しければ、健康の方が大事なので「完璧を通り越そうとしてないか?」と一度締め付けるのを止めてみよう。
「胸を潰すことでどうなりたいか」に立ち返ってまた改めて潰す方法を考え直してみると、苦しさのインフレーションから解放されるかもしれない。
まとめ

今回はトランスジェンダーや中性的なファッションをしたい女性に向けて、胸を潰す方法を紹介してきた。
体を補正する服はコルセットしかり、脚を細く見せるズボンしかり、辛さを伴う。
「少し締め付けられてる」くらいなら良いが、行き過ぎると健康を害してしまう。
だがここで「胸があってもいいか~」とならないのがコンプレックスだ。
胸を隠すために猫背になってしまう方を大勢見てきた。
ただ姿勢を良くする、その行為もコンプレックスは阻んでしまう。
だから胸を潰す補正下着は必要なのだ。
あなたにあった胸を潰す方法が見つかれば幸いだ。