こんにちは、Miyabiだ。

生まれた体が男性であれ女性であれ、「男にも女にもなりたい」と思う人は多いだろう。

あるいは「どちらにもなりたくない」と感じる人もいる。

この考え方はXジェンダー(意味はあとで解説する)に分類される特徴でもあるが、そうではないことが要因である可能性もある。

僕は性別・美少年だよ。

この美少年くんのように、「性別」の解釈を変えたらスッキリする人もいるかもしれない。

今回は「男にも女にもなりたい」と考える要因5つを挙げてみた。

あなたの考え方に近いものはどれか、判断する助けになれば良いなと思う。

「男にも女にもなりたい」と感じる人たち・5タイプ

1、性別「両性」

Xジェンダーという性自認の中に、「両性」という性別がある。

「性自認」「身体の性別ではなく、自分の性をどう認識しているか」のことだよ。
「男性」「女性」がメジャーだけど、「Xジェンダー」も性の在り方の1つなんだ。

「両性」というのは「自分は男性でも女性でもあり、「どっち?」っていわれても「両方」って答えるのが一番しっくりくる」と感じる、という性自認だ。

自分の中で「男性40%、女性60%」「男性90%、女性10%」といったように、割合がある場合もある。

もし、「男性・女性以外にも性別がある」と聞いて「なるほど!」と心のモヤモヤが晴れたなら、一度「Xジェンダー」について調べてみると良いかもしれない。

他にもXジェンダーには「男性と女性の中間」である中性「男性でも女性でもない」無性、などなどがある。

または「生まれた体に関係なく、自分の性自認や性表現は「男女」にとらわれたくない」というノンバイナリーという考え方もある。

世の中、意外と色んな性別・性自認・性の在り方が存在している。

あなたに一番フィットする性自認を探してみると、「男性or女性」の2択から、生き方の選択肢が増えて楽しくなるのでおすすめだ。

2、男らしくしたくない、女らしくしたくない

世間では「男は男らしく」「女は女らしく」という無言の圧力がある。

これが原因で、身体の性別と性自認が一致している人(シスジェンダー)でも「自分の性別らしくしろ」と常に思われているのが嫌だ辛いと感じてしまうのだ。

身長、趣味、得意なこと、苦手なこと、性格などなど、「自分」を構成する要素1つ1つに「男らしい」「女らしい」フィルターがかけられる。

そしてあなた自身「自分は男だからもっと男らしくしなきゃ…」「自分は女なんだから女らしくしなくちゃ…」とあなたらしさを押さえつけてまで、その性別らしくあろうと無理している可能性がある。

あなたの心が「男性」と自認するのなら、あなたは男性だし、「女性」と自認するなら、あなたは女性だし、Xジェンダーと自認するなら、あなたはXジェンダーだ。

それに加えて「男らしく」「女らしく」をこなさないと「男性」「女性」として認められない、なんていうことはない。

なので是非、あなたを大切にしてほしい。

↓こちらの記事は、「世の中には男性か女性しかいない」「男性はこう」「女性はこう」と人間を2種類にしか分類しない考え・性別二元論について書いたものだ。

もしこのことで悩んでいるなら、参考にしていただけると幸いだ。

3,性的に見られるのが嫌

男性・女性の性別には、第二次性徴でそれぞれ身体的に性別ごとの特徴が出てくる。

これを他の人に見られたり「男/女らしい体だね」と言われたりするのが嬉しくない、それどころか嫌悪感があると感じる……

実はそう思う人は少なくなく、ネットでは女性が「異性からの性的な目が嫌だ」と言う意見が多く見られる。

または、認知されている数は少なくても、男性でもそう思っている人も一定数いるだろう。

2で言った「男らしく」が原因で助けを求められない可能性が高いからだ。

また、海やプールでの水着や温泉の裸など、自分の性別を強調するようなことに「嫌だなぁ…」と感じる場合もある。

1で解説した「性別が両性」との区別が難しいが(実際僕もここをどう説明しようかかなり悩みながら慎重に書いている)、ざっくりと違いを言うなら、「他人から発せられた言葉や行動がきっかけで、自分の性別について悩み始めたかどうか」だと思う。

もし誰からも特に言われていないが「自分は男性・女性とスパッと分けられない性別だな」と思ったら、性自認について調べてみよう。

もし誰かから「お前女っぽくねーな!」「男のくせに~」と言われたり、身体をじろじろ見られた・触られたことがきっかけで性別について悩み始めたのなら、この「性的に見られるのが嫌」、もしくは2の「男らしくしたくない・女らしくしたくない」の方かもしれない。

なので、この場合は「自分の性別を変えれば……」というよりも、周りとの付き合い方を変える、味方を作る方を頑張ると良いだろう。

「友だち止める」までいかなくても、「こういうこと言われたら、自分は嫌な気持ちになるから止めてほしいな」と伝えるなど、方法はたくさんあるよ。

セクハラや性犯罪はもってのほかだが、例えば恋人など、本当に好きな人と普通に過ごしているときでも、ふとした性的な目線・ボディタッチが嫌だという思いも存在する。

これは「ノンセクシュアル」という性的指向(恋愛についてのアイデンティティ)の可能性がある。

このようなことは「何で嫌なの?」「慣れれば大丈夫だよ!」とスルーされてしまいがちだ。

とはいえ、あなたがこのようなことが苦手なのだったら、自分を守るためにも「ごめん、本当に苦手」と主張して良いのだ。

4,トランスジェンダーとはっきり自認する前の段階かも

僕はトランスジェンダー(身体的性と性自認が一致していない人)の男性だが、 「トランスジェンダーだ」とはっきり自認する前の小学生時代には「男にも女にもなりたい」と思っていた。

これは「自分は女の体に生まれてしまったから、女なのはもう死ぬまで仕方がないんだな、でも心は男だし男にもなりたい」と、「性別適合」「ホルモン治療」などのLGBTq+知識がないままで悩んでいる、という実態がある。

LGBTq+の教育がちゃんとされていないと、体の性別を自分の心の性別に合わせる医療技術があることが分からないので、自分の体が嫌で「死にたい」「死んで生まれ変わりたい」と思ってしまう子どもも少なくない

このように、身体の性別と性自認が一致していないとき、「体の性別はどうしようもない」「せめて心の自認している性別で生きていけたらなぁ…」という思いから「男にも女にもなりたい」と感じる場合がある。

トランスジェンダーの場合、ホルモン治療性別適合手術など、永久に残る形で体を自認する性別に変化させられる医療がある。

だがまだ完璧に男を女、女を男の体に変化させられる医療技術はない。

また「永久に残る」変化なので慎重に自己分析をする必要がある。

「もしかしたらトランスジェンダーかも?」と感じたら、まずは丁寧に自分の感じ方を整理することから始めてみよう。

5,同性を好きになった

恋愛対象は人それぞれだ。

その中でも同性を好きになって、「自分が異性だったら付き合えたかも…」「でも自分は自分の性別で生きたい」という思いから「男にも女にもなりたい」と感じる人もいる。

ここで確認したいのは、「性自認」と「性的指向」は別のお話だ、ということだ。

性自認は自分の性(性別)をどう認識しているかで、性的指向は恋愛対象や恋愛に関するアイデンティティのことだったね。

なので同性を好きになってもおかしいことはない。

また別の可能性として、トランスジェンダーで異性愛者である可能性もある。

あなた自身が身体の性別と性自認が一致しているのなら、ゲイもしくはレズビアンであり、その上で異性も恋愛対象ならばバイセクシュアルであるといえる。

また、LGBTq+について話すと忘れがちになるのだが、身もふたもない話たとえあなたが異性だったとしても、好きな人と付き合えるかどうかは分からない。

ということは、好きになった人に合わせて、あなたの性別を偽る必要はない。

恋愛は両者の幸せを求めて良いのだ。

まとめ

今回は「男にも女にもなりたい」という気持ちを細かく分類してみた。

言っているのは同じ「男にも女にもなりたい」でも「何で?」と理由を掘り下げていくと、色んな考え方が出てきて、全く違う意味の「男にも女にもなりたい」の存在が明らかになる。

「何でこういう思いが浮かんだんだろう?」という要因を丁寧に洗い出すのが大事だ。

そう思い至ったには、何かしら性別関係で嫌なことがあったかもしれない。

嫌なことはなく、ただただ「男にも女にもなりたい」と感じているかもしれない。

もし嫌なことがあったら、改善するともっと生きやすくなる。

その改善方法もあなたに合ったものでないと「それじゃない…」となってしまうので、丁寧に洗い出すことが大事になってくるのだ。

これから新しい油絵を描き始めるのだが、油絵でも「もっとこういう感じを出したい」という思いから画材を変えたり、アレンジをしたりする。

先生に言われた事だけが正解ではないのだ。

自分の直観を大事に分析して頑張りたい。